初めに言があった:聖書より思い出した徒然
こんにちは。しんいちです。
先日のTerrain Vague で登場した言葉がひっかかっているので、今回はそれについてとりとめもないことを書きます。
初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
これは聖書の一節です。言葉と光が特にキーワードですね。
言葉:その奇妙なこと
言葉というといつも思い出すのが中島敦の「文字禍」です。
そして次に気になる本が「沈黙の王」です。
漢字が誕生すること。そして心が誕生すること。
文字以前の世界は夢のようであること。
光:そのまばゆいこと
光というとトマス・ピンチョンの「逆光」の冒頭ですね。
世界はいつだって夜さ。じゃなきゃ光なんていらないさ
- 作者: トマスピンチョン,Thomas Pynchon,木原善彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/09/01
- メディア: 単行本
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光と闇の関係で最も印象的なのはこちらの漫画のセリフです。
「人間は灯りを発明した……」
「それによって人間は闇への恐怖も克服した」
「だがそう思っているだけで実のところは……」
「闇をいっそう濃くしてしまっただけだ」ー「ビリーバット」
光は闇を濃くした、というならば「光スイッチ仮説」は歴史的にそれを照明したかもしれません。
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/02/23
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とりとめがないですが、聖書の一節から気になった本たちを紹介させていただきました。