シンプルな明晰さ:美しさ:5年ぶりに数学問題集を解く
こんにちは。しんいちです。
今朝は「やわらかな思考を育てる数学問題集1」岩波現代文庫をやりました。
- 作者: ドミトリ・フォミーン,セルゲイ・ゲンキン,イリヤ・イテンベルク,志賀浩二,田中紀子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/11/17
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 144回
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この本は森田真生さんが「数学の贈り物」の中で、数学の教科書として、地元の子供と勉強する時に使うとおっしゃっていた本です。
この本を買った理由
大学受験以来あまり数学に触れてこなかったので、久しぶりに数学をしたくなったというのがあります。
大学受験のときは、やはり数学の苦手さは抜けきれないままでした。
とはいえ、数学が嫌い、なんてことはありません。
むしろ、数学は好きでした。
自分は京都大学を志望していたので、京都大学の数学を解くことが多かったのです。
京都大学の数学は受験において最も難しいと言われるような内容で、試験問題は全部で6問くらいしかありません。
すべてちゃんとした論述で解かなければならないもので、センター試験の穴埋めのように途中式で点数がもらえるものでもないです。
しかしセンター試験と違って良いところは、解法に正解がないということです。
センター試験は一通りの解き方しか認めない回答形式です。
でも京都大学は論理に穴がなく、回答に至っていれば正解になります。
その本来的な自由さが好きでした。
また、数学は考えて考えて解けた時にものすごい歓びを感じます。
回答に至った瞬間にパズルがカチッとはまるような。
書き上がった式が白い紙の上で踊りだしそうな。
なんとも言えない感動があります。
だから数学は好きでした。
でも一方で解けないことのほうが圧倒的に多かったです。
大学受験では点数がとれなくてはいけません。
数学は好きだけど、他の科目もやらなくてはいけない。
点数が伸びない科目は戦略的に時間を減らして、得意な科目を伸ばそう。
そうやって数学は好きだけど、苦手なものとして残っていました。
多分、過去の自分と改めて向き合いたくなったのかもしれません。
彼にできなかったことに、もう一度トライしてみたいとか。
いまならできるかもしれない、なんて。
シンプルな明晰さ:美しさ
今朝目が覚めると、テーブルの上にこの問題集がありました。
昨日アマゾンから届いたものです。
1問だけ解いてみよう。
そう思って、1問目をとき始めました。
もう5年ぶり以上でしょうか。
まったく当時のカンが戻ってきません。
でも以前より数学の言葉に馴染める気がします。
昔は解かなくてはいかない難敵だったのに。
いまは豊かな世界に門を開いているような気がします。
すっごく不格好に、間違えながら問題を解きました。
こちらが問題です。みなさんならどのように解きますか?
少し考えて見てください。
僕のノートはこちらです。
普通に計算間違えているので、なんども書き損じています。
そして回答がコレです。
なんてシンプル!
ごちゃごちゃと計算していたのに驚きです。
数式があっているのかわかりませんが、数式で考えるのが常識だと思って解いたのに、文章だけで完結してしまいました!
この明晰さと、答えがわかったときのシンプルさ。
柔らかな思考の持ち主だったら、すぐにおもいつくんでしょうか笑
数学の魅力にまた出会えた気がします。
- 作者: ドミトリ・フォミーン,セルゲイ・ゲンキン,イリヤ・イテンベルク,志賀浩二,田中紀子
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