Lithuania Note

2018年7月にリトアニアから帰国。再びヨーロッパに戻り、そこで生活していくための過程を公開します。2020年にリトアニアに戻る予定。目指せ!海外移住!場所にとらわれない働き方!

通過地点は通過地点じゃない

こんにちは遊牧民的定住者シンイチです。

  

f:id:skafuka:20180618034142j:plain

 

アテネからメテオラ修道院に向かう電車。

4時間30分の長旅です。

 

寝たり、ぼんやり車窓の景色を眺めたり、ブログを書きながら時間を過ごしました。
(ちなみに大学のエッセイも同時に進めていますw)

 

車窓からの景色はずっと小高い丘です。
たまに木々のたくさん生えた林があったり。

 

なんにもないような場所でしたが、人が歩いているのを見つけた時に気づきました。

 

そうか、ここにも人が住んでいるんだ、と。

 

全く何にもない丘にしか見えないところにも生活がある、と。

 

もしかしたらあの崖の上で生活している人がいるかもしれない。

どんな生活だろう。

 

どんな物を持っていて、

どんな食べ物を食べて、

どうやって収入を得ているのだろう。

 

私が通過地点としか思ってなかった場所は
彼らにとって生活する大切な場所。

 

それは飛行機で通り過ぎる眼下の町にもそうです。

 

 

ヨーロッパを旅行している時、

訪れた土地は点と点で繋がっていました。

 

 

でもその点と点の間に、無数の点がある。

 

 

数直線は点の集合だと受験の時に習った覚えがあります。

 

一本の線は存在せず、どこまでもグラデーションが続くのです。

 

ナショナリズムの授業で

 

その国の言語が母語なら国民か、

その土地で生まれたら国民か、

同じ文化を持っていれば国民か、

という話がありました。

 

日本と違って、陸続きの大陸だからこその考えかもしれません。

 

でもこうやってみていると、文化にはっきりとした線引きはできるのでしょうか。

 

スイスからリヒテンシュタイン公国に行った時、

 

国境は川でした。


その川の上に橋がかかっており、

橋の真ん中に国境と書いてあります。

 

ただそれだけです。

 

なんだ、国境なんてこんなものなのか

と思いました。

 

 


直線が点の集合であるように
国境にラインなんてないように

 

世界は思ったよりも分け難いものみたいです。

 

 

 

深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)

深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)