#ミニマリストと#minimalist:インスタグラムより
こんにちは。しんいちです。
先日インスタグラムをなんとなく観ていた時に面白いことに気づきました。
「#ミニマリスト」と「#minimalist」でトップの表示される画像の雰囲気の違いです。
#ミニマリストと#minimalist
まずはインスタグラムで検索して表示された画像をいくつか観てみましょう。
こちらが「#ミニマリスト」
こちらが「#minimalist」です。
もちろん僕の普段の使用データから画像を参照して、検索した画像も僕の好みに合わせた変更がなされているとは思いますが、それにしても結構印象が違うなと思います。
・日本は文字情報が多い
・日本はノウハウという感じで、海外はスタイルと言う感じ
これは普段から思っていたのですが、日本語でミニマリズムと検索して出てくる画像って、
モノを減らしました、こんな方法です!みなさんも部屋をすっきりさせてハッピーになりましょう!
みたいなノウハウを感じます。
一方で海外のminimalismは自分の美意識やスタイルを求めている感じです。
実際に海外の写真のほうがカラフルだし、物が多い気がしませんか?
これは大きな違いだと感じています。
別にミニマリズムは白黒でものがない状態じゃなくても良い
海外の#minimalismは色彩豊かで、ものも多いということがわかりました。
ここで考えると、ミニマリズムの考え方の違いというのが気になってきます。
以前からインスタグラムで出てくるミニマリズムには違和感を覚えていました。
きっかけは海外に住む親戚の家を訪ねたことです。
彼らの部屋は物が多いけれど、とても居心地のいい空間でした。
「物が少ない」ことが美しさの条件だと思っていた僕にとってこれは衝撃的でした。
物が多いけれど、シンプルに見えたからです。
デンマークの考え方:「ヒュッゲ」
これは「Hygge(ヒュッゲ)」という考えに出会った時に納得に変わりました。最近本屋さんでもたまにめにする「ヒュッゲ」ですが、これはデンマークなど北欧の考え方です。
デンマ ーク語の 「ヒュッゲ 」とは 、名詞であり動詞でもあり 、なかなかうまい訳語が見つからない言葉です 。もっとも近いところで 「居心地のよさ ( c o z i n e s s ) 」が挙げられます(中略)自分の好きなものに囲まれて過ごし 、その時間をいつくしむ暮らし方 。家の中で過ごすことを 1日のせわしないル ーティンのひとつとしてとらえるのでなく 、その私的な 、自分だけの時間を意識的に楽しむこと 。ー引用元:
Hygge(ヒュッゲ) 北欧生まれの「世界一幸せなライフスタイル」実践法
- 作者: ピア・エドバーグ,永峯涼
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本の著者が以下のように述べています。
でも 、ミニマリズムを実践している間ずっと 、私は何かが足りないような気がしていました 。私にとって身近で大切な 、ある種の安らぎやあたたかさ 、 「心地いい 」という感覚 。それは 、モノを減らして空っぽのアパ ートに引っ越しても得られなかったものでした 。
そう考えると、
海外のミニマリズムは「自分の好きなものだけに囲まれ、居心地の良さを求める」のに対して、日本のミニマリズムは「ものを少なくして、生活を便利にする方法」です。
ミニマリズムの根本はあくまで、居心地のいい暮らしを求めることなのに、日本は居心地のいい暮らしをするための方法の一つとしての「ミニマリズム」が目的になっています。つまり手段が目的化しています。
日本のミニマリズム
でも、日本のミニマリズムって本当はこんなものじゃない、と思ったので少し考えていました。
江戸時代の人は荷物が風呂敷一つに収まったと言いますし、江戸時代の旅の荷物など検索してみるとものすごい少ないです。
お寺や禅のお庭もそうですね。
何かがないぶん、豊かになる感覚。
それがミニマリズムと言われるかは微妙なところですが、きっと日本人がもともと持っていた感性が、あるはずです。