世界の見方
みなさん
こんにちは。
遊牧民的定住者シンイチです。
昨日はすごく雪が降ったんです。
少しだけでしたけど、私にとっては初めての経験でした。
今日はその夜の話。
バス停から寮までの帰り道、いつも森を抜けます。
体験というのは不思議なものです。
今までなんども雪の日を経験したことがあるのに、
昨日はいつもと違った風に感じました。
苔があんなにふかふかだと初めて知った。
雪があんなに滑ると初めて気付いた。
一晩で雪がこんなに積もるのも初めて見た。
雪を踏む音があまりにも大きくて驚いた。
森があんなに静かになると知った。
雪が積もると舗装された道路も舗装されてない道も、
森も雪に覆われて、境目は無くなった。
もしかしたら
気付くことはたくさんあって、
それはしかも身近にゴロゴロ転がっている。
自分がそれに気付ける状態かどうか。
そういうことだと思いました。
【雪本】
・オルハン・パムク「雪」
・イタロ・カルヴィーノ「冬の夜ひとりの旅人が」
・中谷宇吉郎「雪は天からの手紙」