リトアニアの伝統行事:ウジュガヴェネスについて
こんにちは。しんいちです。
明日からはもう3月ですね。
去年の3月はリトアニアにいたと思うととても時間が経つのが早い気がします。
去年に、私は素敵な伝統行事に参加しました。
それはウジュガヴェネスと言われるリトアニアの伝統的なお祭りです。
今回はそのお祭りについてご紹介いたします。
(以下の文章は現地でお世話になった先生に英文でいただいたものを翻訳したものです。リトアニアの文化についていろいろ教えてくださった先生にこの場を借りて感謝の意を述べたいと思います。)
概要
ウジュガヴェネス(Užgavėnės)は、イースター前の第7週(灰の水曜日)に開催されるリトアニアの祭りです。英語でのその名前は「貸与される前の時間」を意味します。祭典は、マルディグラ、シュローブの火曜日、カーニバルなど、世界の他の地域におけるローマカトリックの祝祭日の伝統と同じ日に行われます。
Užgavėnėsは灰の水曜日の前の晩に始まり、冬の名(通常はMorėと呼ばれる)が燃やされます。北半球での冬の敗北を象徴することを意図したこの休日の主な要素は、冬を象徴するLašinin( "porky")と春を象徴するKanapinis( "hempen man")の間の戦いです。
祭りの主なシンボルは、仮装、仮面、パンケーキ、燃えるモレです。この日に人々は仮装をし、仮面をつけて歩きまわります。またパンケーキを食べます。
歴史
リトアニアがソビエトに支配されていた時代に、ソビエト政府は国内の伝統を抑圧しました。それにより伝統的な仮面作りと仮面の着け方がほとんど失われてしまいました。しかし、リトアニアの独立の回復により、リトアニア人は自分たちの文化とその価値を改めて見出すことになりました。リトアニアの民族文化を愛する人々は町や村をまわって伝統的な仮面を身に着けている人たちを集め始めました。
しかし、今日では従来の儀式としての機能はもう途絶えてしまっています。仮装と仮面をつけて歩き回ることは単なるゲームになりました。この伝統を生き生きとさせようとしているのは、地方自治体です。 たとえば、ジェマイティジャ国立公園では、ウジュガヴェネスの当日に大きなお祭りを催します。この国立講演で行われるお祭りの参加者は地元の人ではなく、リトアニア全土の愛好家、通常は民俗集団のメンバーです。