”Want”は意外と見えない
こんにちは。しんいちです。
今日は自分のやりたいことって意外と見えないな、というおはなしです。
Wantは意外と見えない
「なにしたい?」と聞かれると困ることはありまそんか。
僕はよくあります。
色々考えた結果「なんでもいい」だったりもします。
でも自分が他人に質問する時、けっこう「なにしたい?」と聞くことが多いな、と思います。
これは相手に完全に自由な選択権を与えることで、相手をリスペクトしているように見えます。
しかし一方で相手に全責任を追わせる行為でもあるのです。
何かを選ぶということ:自由の牢獄
ミヒャエル・エンデの「自由の牢獄」という本があります。
- 作者: ミヒャエルエンデ,Michael Ende,田村都志夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 文庫
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大雑把にまとめると、ある日、男が目覚めると周囲にたくさん扉があるだけの空間にいました。突然声が鳴り響き、正しい扉を開けば生きて出られると言います。しかし、間違った扉を開けてしまえば死ぬほど恐ろしい目に合うというものです。
この男、選択肢がおおすぎて選べずに、扉の数を減らしてもらうように頼みます。
100枚、50枚、10枚、3枚、2枚と減らしていき、最終的に1枚になっても男は出ていくことを選べずにそこにいることを選ぶという話です。
自由な選択肢がそこにあるというのに、結局何もしないで現状維持を選ぶという。
それほどまでに人間は選択に弱いのです。
ちなみに少し違う話ですが、
スーパーのジャムの売上高の実験も有名ですよね。
三種類のジャムを売るのと。二十種類のジャムを売るのでどっちが売れるか?
結果は三種類の方だそうです。
選択肢が多すぎても選べないわけです。
松竹梅などコースも3つのコースから選べることが多いです。
なんでもいいと言わないこと
自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと (Sanctuary books)
- 作者: 四角大輔
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2012/07/12
- メディア: 単行本
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この本では以下のように述べています。
誰かに決めてもらったら痛みはない。だが、それは自分の人生を放棄しているのと同じだ
何かを選択するということは、それ以外の選択肢をうしなうことでもあります。
ブルーハーツの歌詞にもこういうのがあります。
生きられなかった時間や
生きられなかった場面や
生きられなかった場所とか
口に出せなかった言葉
あの時ああすればもっと今より幸福だったのか
あの時ああいえばもっと今より幸福だったのか
僕の一番好きな歌の一つ「ラインを超えて」の一節。
自分のWantは意外と見えないものです。
しかし、それこそが自分の人生を生きる上で大事なことだとお思います。
なにかやりたいことをやるために生きているとしたら、
短い人生でそれを忘れずに、いつか後悔しないように生きていきたいものです。
生きられなかった時間に背中をそっと押されながら。